VAIO Phone Bizは5年早く出ていれば…iPhoneの独壇場にはならなかった?

ソニーから独立したVAIO株式会社はWindows10 Mobile搭載のスマートフォン「VAIO Phone Biz」を発表しました。往年のVAIOを思わせる高級感のある仕上げと、最新のLTEに対応するなど高機能なスマートフォンになっています(ただしVoLTEは対応していません)。

このVAIO Phoneの最大の特徴は何と言ってもOSにWindows10 Mobileを採用していることでしょう。このOSを採用することでWindows PCと有機的に連携でき、Microsoftの提供するサービスをPCとスマホをシームレスで利用できます。これでようやくPCとスマホが一体感を保ちながら利用できるようになります。

このスマホとPCの一体的な運用はすでにAppleがMacとiPhoneで実現しています。しかし他社のスマートフォンはこれまでOSにAndroidを採用しており、どうしてもWindows PCとの一体感は損なわれていました。

今回のVAIO PhoneのようにWindows 10 Mobile搭載のスマートフォンがPCとの連携を強く意識して作り込まれれば、iPhoneとMacの強力なライバルになることは間違いありません。今でも社用PCのOSはWindowsが大半であり、このWindows PCとスマートフォンの一体化が進むのはAppleに取って脅威になるはずです。

VAIO Phone(Windows搭載スマホ)があと5年早く出ていれば、今のようにiPhoneばかりが売れるスマートフォン市場の構造は少し変わっていたでしょう。しかし物事に遅すぎるということはありません。もしかしたら2016年はスマートフォン市場の構造が変わる最初の年になるのかもしれません。Windows10 Mobile搭載のスマートフォンがどこまで売れるかには注目していきます。

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