次期iPhoneの発売が10月と「で、iPhone 5の発表は? 10月2日と予想」で妄想しましたが、今度は通信機能の予想です。次期iPhoneで最も注目される部分は3DマップサービスやiCloudの積極利用でしょう。今までの地図サービスよりもデータ量の多い3Dマップが様々なサービスと結びつけられるのではないでしょうか。またフォトストリームで写真共有やiTunes Matchといったサービスの開始も「秋」に予定されています。これらサービスは高速で大容量な通信回線が必要(あれば便利)なものです。
ドコモのLTE端末(LG) 外国人が襟の前後を間違うのは基本 (Flickrより、LGEPR提供) |
そこで搭載が噂されているのがLTEです。新しいiPadでは北米モデルにいち早く搭載され、その性能に注目が集まっています。通信状態を映した動画などどをみる限り、通信エリア内なら光回線のWi-Fiに接続している感覚でインターネットが楽しめるようです。これだと膨大なデータのやり取りも円滑にできそうです。そのため次期iPhoneは北米モデルではLTEに対応することになるでしょう。
さて、このLTEは日本でも使えるのでしょうか。新しいiPadのLTEは日本では使えません。また日本でiPhoneを扱うKDDIもソフトバンクモバイルもLTEサービスを8月時点で実施していません。ドコモとイーモバイルが大都市の一部でLTEサービスを提供している状態です。
ただKDDIもソフトバンクも「秋」からLTEサービスを開始すると明言しています。ソフトバンクは2GHz帯でのサービス、KDDIは800MHz, 1.5GHz, 2GHzの3帯域でのサービスインとなる予定です。特にKDDIの2GHzでのLTEは急遽決定した感があり、その過程や開始時期の前倒しなどから次期iPhoneの販売に合わせたのではないかと憶測が飛び交っています。もちろんソフトバンクのLTE整備計画もiPhoneを意識したものととらえられています。
ようするに今のKDDIとソフトバンクの動きは次期iPhoneが2GHz帯でのLTEに対応することを強く示唆するものといえます。実際にソフトバンクはLTE基地局5,000ヶ所で免許を取得しています(http://www6.atwiki.jp/k-p/より、6月23日時点)。またKDDIも出遅れたものの250ヵ所の基地局免許を取得しています(同)。
このペースから考えると2GHzでのLTEは次期iPhone発売時点で大都市の一部でのサービス開始となると予想されます。もし次期iPhoneが800MHzでのLTEにも対応していればKDDIのiPhoneでは人口密集地の大半がサービスエリアとなるかもしれません。しかし今のところ800MHzのLTEに次期iPhoneが対応する兆候はありません。
やはり両社とも大都市の一部でサービスインとなる可能性が高いでしょう。ただソフトバンクは900MHz(プラチナバンド)の整備にも人的リソースを振り分けなければならず、てんやわんやのLTE整備になっていくのではないでしょうか。