日本時間の27日早朝、Appleは第2四半期(2016年1月〜3月)の決算を発表します。いくつか注目点をピックアップします。
iPhone販売はスローダウンを続けるか
2015年10-12月期で鮮明になったiPhone販売のスローダウンはどのくらい続くのか、どの程度の規模で起こっているのか、今回の決算発表では最大の関心事になっていると思われます。
Appleの最大の稼ぎ頭であり、企業としての競争力の源泉であるiPhoneの販売が落ち込めばAppleの成長力を脅かすものになると思われます。仮に大幅にマイナスになるようであれば、売れ続けるiPhoneとの認識は過去のものになるのでしょう。
またiPhoneの販売台数の落ち込みはスマートフォンとその周辺市場の限界が見えることも意味します。これまでどこまで成長するかわからなかった市場の限界が見えることは大きな意味を持ちそうです。
実質0円終了と日本の売り上げ
Appleの世界売り上げで日本が占める割合は年々低下しています。それでも日本の売り上げは世界の7-8%を占めており、国内携帯電話市場を混乱させた実質0円終了がAppleの業績にどこまで影響をもたらすか、注目しています。
2016年に入り、円高が進んだことでドル建てでの売上高は増加しているかもしれません。日本のAppleファンとしては日本での売上高が上昇し、商品開発やサービスで重視される国になって欲しいとは常々思っています。
iPhone SE、iPad Proの足元での販売状況
そして今回の決算には直接関係はありませんが、iPhone SEや9.7インチiPad Proがどのくらい売れているか、について言及があるかもしれません。
iPhone SEの売れ行きは興味深いです。4インチのiPhoneがどれほどの需要があるのか、もし予想以上の需要があるとすれば、ここ数年スマートフォン業界が目指してきたものとユーザーの欲するモノの間に溝があったことになります。その意味でもiPhone SEの販売台数は重要な意味を持つと考えます。