毎回、新型iPhone発売直後、雑誌・ネットメディアがスピードテスト記事を掲載します。すでにiPhoneでは多くの人が困らないレベルの通信速度が確保されていることから、関心は一時期ほど高くはないものの、スピードテストの比較はiPhoneのキャリア選びの一つの基準になります。
今回はドコモ、ソフトバンク、auでスピードの理論上の上限が異なり、各社のネットワークの特徴が出る結果になりそうです。ドコモは既に都心で下り最大262.5Mbpsとなるエリアの構築を始めています。整備は山手線の駅を中心に実施され、この場所でスピードテストを実施すれば他社を寄せ付けない結果を出すことも可能でしょう。「山手線主要駅でスピードテスト!」なんて企画ではドコモが有利になりそうです。
濃いピンクがドコモの262.5Mbpsエリア |
一方でソフトバンクは下の地図にもある通り、下り最大187.5Mbpsエリアを都心でかなり広く整備しています。このエリアでは新たに使えるようになった10MHzのプラチナバンドのLTEを利用する分、かなり速い結果を出せるでしょう。「都内主要スポットでスピード調査!」といった企画ではソフトバンクが有利になりそうです。
ソフトバンクのエリアリストから地図に落とし込んだ187.5Mbpsエリア |
auの場合、都内での超高速LTEはUQのWiMAX2+に頼ります。UQの計画では9月末までに全てのWiMAX2+エリアが下り最大220Mbpsとなるようで、これがiPhone 6s発売日に間に合えば各種調査で優秀な結果を残せるはずです。しかし8月末時点で東京都内はまだ110Mbpsエリアのままです。220Mbps化の時期次第ではauのiPhoneがスピード比較記事の主役になるかもしれません。