ドコモが本日緊急記者会見を開き、2年縛りの緩和(ほぼ廃止)と長期ユーザー優遇プランを発表しました。これは先行して発表していた2社よりも踏み込んだ内容であり、他社の追随もありそうです。
競争活性化に期待
ドコモのプランの詳細は(新料金プランを更に充実し、長くご利用のお客さまがよりおトクに)にあります。目玉は基本料金は従来通りで2年縛りを受けないプランであり、auやソフトバンクが6月1日から始めるとしていたプランよりもユーザーの希望に近いものと言えそうです。おそらく2社も追随するでしょう。
しかし僕は追随だけでなく、さらに有利なプランの提示まで行って欲しいと思っています。総務省の介入で携帯電話販売市場、通信市場はかき乱されています。官製談合ギリギリの市場介入でユーザーは混乱し、負担増の憂き目にあっています。iPhone SEも政府の指導により実質0円販売が禁止されました。
このような行政による市場介入よりも、事業者同士の競争の方が業界とユーザーにメリットをもたらすことを、もう一度証明してもらいたいと思っています。
介入の口実を与えるな
今回の総務省の介入は、料金の割高感、2年縛りの不自由感、長期ユーザーの不満という多くのユーザーが持つ感情を政府が利用して行われました。通信キャリアに対する不満が高まると、政府の介入も消費者に支持され、正当化されます。
しかし政府の介入は市場を歪め、最終的に政治力を持たない消費者が損をする形になります。今回のドコモの新プランをきっかけに、今後は政府に介入の口実を与えないように参入企業同士で自発的に健全な競争を行ってもらいたいと思います。