auが夏モデル発表と同時に、長期契約者向けの優待を改定しています。これまで5年以上契約しているユーザーに対して3ヶ月に一度、一定のデータ通信料をプレゼントしていましたが、これが4年以上契約するユーザーとなりました。もともと中途半端な長期契約優待だったので、この拡充でユーザーに新たなメリットがもたらされるとは考えにくいです。
まず3ヶ月に1度がダメ
長期優待のデータギフトは3ヶ月に1度付与されます。付与されたからといって、普段より多くデータを使うわけではありません。付与されない月でも十分に使えるように契約しているので、そこに追加のデータ量が降ってきても使いこなせません。しかもこのデータギフトは翌月以降に繰り越せません。
この長期優待データギフトの対象が4年以上の契約者に拡大されたからといって、大きなメリットにはならないでしょう。7年、10年と契約を継続している人にはあえて優待をつけなくても、流出しにくいことはキャリア側は熟知しています。それほど優待しなくても大丈夫とたかをくくっているのでしょう。僕も中途半端な長期優待だからといって契約を解除する考えはありません。
ただ総務省からの要請で長期契約者を優遇する施策が求められた結果、この中途半端なデータギフトとその拡充策が出てきたのだと思います。
本命は「au STAR」か
今回発表されたもう一つの長期優待は「au STAR」です。例えば契約期間16年以上で10GBのデータ定額プランを契約していれば、毎月800円相当のau Walletポイントがもらえるというものです。実質的な値下げに該当し、長期優待としての本命はこちらなのかもしれません。
僕はiPhoneで8GBのデータプランを契約していて、契約期間も20年を超えているので毎月600ポイントがもらえる計算です。本当は通信料金自体を下げてもらいたいのですが、Walletポイントはどこでも使えるので、実質的な値下げと捉えればアリかもしれません。