円高進む App Store値下げに現実味

消費税率変更の先送り、金曜日の米国雇用統計を受けて円高が進んでいます。6月6日11時30分時点で1ドル106円77銭で取引されており、ここ数日で3%ほどの円高となっています。この円高傾向が続けば、近い将来App Storeの価格改定(値下げ)が実施されるでしょう。

ドル円

アプリ最低価格120円から105円?100円?へ

ドル円相場が大きく動き、その後2〜3ヶ月相場水準が安定した段階でAppleApp Storeの価格を改定します。値上げも値下げも比較的迅速に実行されます。おそらく値上げ、値下げの基準が決まっているのでしょう。

App Store

今の水準(1ドル=106円)の状態があと1ヶ月、2ヶ月と続けばアプリの最低価格は105円に改定されることになるでしょう。さらに円高が進み、1ドル100円を挟んだ取引が続けば最低価格は100円となる可能性もあります。

ただし、現在の相場環境は安定しているとは言えないため、直近の円高推移を受けてすぐに値下げされることはないと思われます。

値下げの影響は大

アプリが値下げされれば、多くの利用者にとってメリットがあります。単にアプリが値下がりするだけでなく、アプリ内の課金も最低価格が120円から100円、105円となります。最近の課金アプリでは数千円、数万円と課金する人も珍しくないとされます。多額の課金をする人にとって、アプリ内課金の最低額の変更は嬉しい変更になると思われます。

一方でアプリの開発者には厳しい価格改定になりそうです。アプリ売り上げが自動的に20%ほどの減ることになります。アプリが安くなったことで購入者が増える効果もあるかもしれませんが、値下げ幅をカバーするだけの販売数を確保するのは難しいです。

課金アプリ

またアプリ内課金も同様です。アプリ内課金で多額の利益を上げている企業の多くは上場企業となっており、アプリ最低価格の改定(値下げ)それら企業の業績・株価にも影響を及ぼす可能性もあります。

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