2015年6月、Appleは開発者カンファレンス(WWDC)でApple TVの新モデルを発表すると噂されています。従来のものに比べて「できること」の幅が広がっているとされ、またリモコンにもタッチスクリーンが搭載されるとの噂です。Apple TVの噂自体にもなかなか夢がありますが、偶然かどうか6月にはAppleが提唱するHomeKitに対応したディバイスも発表されるようです。
HomeKitは住設機器や家電がiPhoneやiPad、Mac、Apple TV、Apple Watchと連携するプラットフォームです。これまではアプリ単位で行われていたような家電の電源ON/OFFや鍵の施錠、開錠などを一元的に管理するプラットフォームになります。
このHomeKitとリビングの中央に位置するApple TVは相性が良さそうです。Apple TVの画面上にHomeKit対応ディバイスの情報が表示され、それをリモコンで操作できる、近未来の家になりそうです。
例えば洗濯機があと何分で止まるかがApple TVから確認でき、次の映画を見はじめるか、洗濯物を干してから見るかを決めます。また天気が悪くなってきたので、洗濯だけでなく乾燥もするようにApple TV上から操作するなんてのも便利かもしれません。
冷蔵庫も便利になるかもしれません。内部の映像をApple TV上に映し出して、何があるか、何がなくなっているかをわかるようにします。いちいち扉を開けなくていいので節電になるでしょう。また家にいないときはiPhoneで確認して、帰りの買い物の参考にできます。
子供部屋や浴室の空調、お風呂のお湯はりもApple TVからコントロールできるようになるでしょう。またiPhoneの目覚ましアラームに合わせて、コーヒーメーカーが動き出し、Apple TVが音楽を再生して心地よい目覚めを演出してくれるのも面白そうです。テレビとつながっている利点を生かして毎週見ているテレビ番組の放送時間に家にいなければ、自動的に録画してくれる機能なんてのも出てくるかもしれません。
いままでは家電メーカーや住設メーカーが個別に対応していたものが、広く普及しているiOSを中心として集約されていけば、生活は大きく変わる可能性はあります。そういう意味でAppleが横浜(綱島)のスマートタウン予定地に研究施設を建設することは、面白い未来を予感させられます。