Appleは新商品の売り方を変えたのか?

AppleのWebサイトからApple Watchの発売日「4月24日」の文字が消えたと、少しだけ話題になっています。「納期が遅れる」「Apple Storeの店頭販売がないため」「ただの気まぐれ」と色々な想像が広がっていますが、僕はやはりAppleの新製品販売のやり方が変わった影響を感じます。

これまでiPhoneに限らず、iPadなどの新製品は発売日にApple Store前に行列ができ、その行列に参加すればいち早く入手することが可能でした。しかしこの行列の評判が悪かったのも事実です。行列そのもののが「邪魔」という意見のほか、転売目的の行列がみっともないという意見まであり、その極め付けがiPhone 6/6 Plusの発売日の行列に現れてしまいました。

それ以降、Appleは行列を作らせないように動いているように見えます。日本のお正月恒例のラッキーバッグも何日も前からの徹夜行列が規制されたことも記憶に新しいところです。

そして直近の新製品であるMacBookは行列の有無以前に、発売日はApple Storeで販売しないという徹底ぶりです。一方で家電量販店には少量ながらMacBookの販売があり、逆転現象が起きてしまいました。発売日にApple Storeに並べば確実という法則はあっさり崩れました。

そしてApple Watchもこのような販売方法になります。Apple Storeでは発売日当日の販売は行わず、一方で家電量販店や伊勢丹、ソフトバンク直営店などでは予約者向け(場合によっては当日在庫も?)に店頭販売が実施され、逆転現象が再び起こりそうです。

Appleは明らかに新製品の販売方法を変えています。ただ今後全ての製品の発売方法がこのようになるとは限りません。Apple WatchとMacBookで試行した売り方を参考にしてiPhoneの販売方法に修正が加わると予想します。iPhoneは販売数も販売店舗数も話題性も段違いであり、新しい試みでの混乱の予想がつきません。Appleがどのように売るのか、いまから気になります。

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