日経新聞が8月にも始まるとされるAmazonの書籍・雑誌の定額読み放題サービスについて報じています。どうやら中堅出版社のほか、大手出版社も参加を決定、もしくは検討中のようで、書籍・コミックを中心に5〜6万タイトルを揃えてサービスをスタートすると記事は伝えています。
iPadの発売で電子書籍時代の幕開けと言われてから、既に6年が経過しましたが、Amazonの読み放題サービス開始でようやく日本にも電子書籍を気軽に楽しむ環境が整うことになりそうです。2010年にAppleがiPadを発売した時に示した未来がようやく到来した気がします。(日本経済新聞の記事)
大手出版社も参加
作品の品揃えを左右するのは、読み放題サービスに参加する出版社の顔ぶれです。中堅出版社のほか、講談社や小学館が参加を決め、KADOKAWAも参加を検討しているようです。主要な出版社が参加することでサービスの利便性が高まれば、さらに参加する出版社が増えていくでしょう。
Amazonも多くの出版社が参加することが重要なことは十分に承知しているようで、収益金の配分はサービス開始当初は特別に出版社に有利に設定しているようです。また人気タイトルについては読み放題で閲覧されても、電子書籍を購入したのと同じだけの分配を行うなど、タイトルの充実にも力を入れるようです。
中途半端な使い方は避けてほしい
しかし記事の中に引っかかる部分もあります。「人気コミックの1巻目を提供したうえで、2巻目以降の購買につなげるといったケースも出てきそうだ」と記事中にありますが、これだけは避けてもらいたいです。月額980円を支払って、ストレスフリーで書籍やコミックを楽しみたいのに、これではストレスが溜まります。月額1,980円でもいいので、こんな中途半端なサービスはやめてもらいたいです。
定額料金制のコンテンツ配信サービスの魅力の一つは買うかどうか、迷わなくてすむことです。有料配信の販促に使えば定額配信自体の魅力を一気に低減させます。ぜひそんな中途半端なことはしないでほしいです。