iPhone 6/6 PlusでVoLTEの設定ができるようになって、いろいろ試しています。これまで3Gになっていた場所(自宅マンションのエレベータ内)や通話が途切れていた場所(都内の地下鉄出口から商業施設への通路)もVoLTEで通話ができるようになるなど、僕の利用環境ではVoLTEでの通話が快適になっています。
しかしauのiPhoneの場合VoLTEを設定すると3Gが使えなくなるので、必然的に3Gしか使えない場所では通話ができなくなります。結果としてVoLTEの設定をONにするとauの通話エリアが狭くなることは避けられません。
では、どのくらい狭くなるのでしょうか。結論から言えば、エリアマップ上ではほとんど狭くなりません。
比較的3Gと4Gの差の大きな中国四国地方のLTE(4G、オレンジ)と3G(紫、ピンク)のエリアの比較ですが、ごく一部で3G圏内、LTE圏外のエリアが確認できる程度です。
また3G圏内、4G圏外という場所の大半は3Gが1xのみ(下り最大128kbpsの通信と通話が可能なエリア)です。現時点でauの携帯電話、スマートフォンで通信エリアに不満がなければVoLTEの通話エリアに対して不満を覚えることはないでしょう。
しかしauが通話に使う通信方式は電波がギリギリの状態でも粘ってくれて、エリアマップ上は色が塗られていなくても通話が可能という場所も多くあります。そうした場所はVoLTEでの通話ができなくなる可能性は十分にあります。
また都市部の3Gでも電波が弱い場所では1xが最後まで繋がってくれます。そのような場所がVoLTEでは圏外となることがあります。こうした場所をよく利用するならVoLTEの設定は考えたほうがいいかもしれません。幸いiPhone 6/6 PlusではVoLTEのON/OFFが設定でき、自身の行動範囲で電波状態を確かめた上で、設定を選択することが可能です。