今日、iPhone 6/6 Plus(SIMフリー)の販売が再開されました。再開されたのはいいのですが、価格は円安の影響を受けて1ドル130円程度で計算されて設定されています。また来月発売となるApple Watchも1ドル120円程度で計算された価格設定となっています。MacBookの新モデルもそうでしたが、Appleはこのところの円安傾向をいち早く製品価格に反映しています。
一方でApp Storeでは未だに1ドル100円として価格が設定されています。App Storeの価格設定は定期購読型の雑誌アプリなどにも影響し、消費者だけでなくアプリ開発者や出版社などの収入、販売戦略にも影響を与えます。そのためAppleも頻繁に価格設定を変更することを避ける傾向があります。
為替相場が大きく変動している時は値上げ(値下げ)が見送られることが多く、これまでも3ヶ月程度一定の範囲内でドル円相場が推移してからApp Storeの価格が見直されてきました。そしてそろそろ為替相場が安定して3ヶ月が過ぎようとしています。
上のグラフでもわかるようにドル円相場は去年の12月ころから115〜120円の圏内で比較的安定的に推移しています。もうApp Storeの価格が最低120円程度に値上げとなる環境になったと考えられます。値上げはいつ来てもおかしくなさそうです。
ちなみに前回、100円に値上げされたのは2013年10月です。1ドルが80円から105円へと大きく変動した時期(2012年11月〜2013年7月)、AppleはApp Storeの価格を変更しませんでした。そして相場が安定してからようやく値上げへと動きました。2013年の値上げの状況と今の状況と似ているような気がします。