いよいよ明日(日本時間8日未明)に発表されるiPhone 7/7 Plusにまた新たな情報が出てきました。真偽のほどは定かではありませんが、情報によれば撮影できる動画が4K画質でも60fpsを選択できるようになるようです。これまで通常画質(通常速度)の動画なら60fpsでの撮影が可能でしたが、4K動画では30fpsまででした。そのためiPhone 7/7 Plusでは4K動画の滑らかさが大幅に向上することになります。
4K動画の再生環境は整わず
iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SEで撮影可能になった4K動画ですが、撮影した4K動画の再生環境はまだ一般的にはなっていません。そもそも撮影したiPhoneでは解像度が足りないため4K画質での再生はできず、iMacなどの4K対応ディスプレイで再生して初めてその美しさを堪能できる状態です。
MacBook ProのRetinaディスプレイでも4K動画を元の画質で再生することはできません。僕の使っている12インチMacBookでは4K動画を再生していると、本体が熱を持ってきます。またYouTubeの4K動画を再生しても、読み込みは遅く、カクカクしてしまって映像を楽しむことはできません。これが60fpsになればさらなる処理速度が必要であり、中途半端なスペックのMacBookでなめらかに再生させるのは難しいかも知れません。
4K動画を元の画質でストレスなく楽しむには、それなりの環境が必要であり、その環境はまだ一般的に普及しているとは言えません。
保存容量も心配
4K動画は30fpsでもファイルサイズが大きくなり、1分間の動画は約375MBとなります。これが60fpsとなれば動画の容量は単純に2倍の750MBになります。少し長い動画を撮影するだけで数GBの容量が必要であり、iPhoneの空き容量を大きく圧迫しそうです。
さらに言えば、4K動画の撮影は非常に重い処理を伴い、バッテリーの電力を大きく消費します。これも4K動画のデメリットの一つです。また撮影した動画をすぐにYouTubeなどで共有するにしても、これだけのサイズのファイルをアップロードするのはWi-Fi環境があっても時間がかかります。再生や保存、共有などを含めて、4K動画をiPhoneで使いこなすのはまだ少し難しい状態です。
【追記】 結局、iPhone 7には60fpsの4K動画撮影機能は追加されませんでした。