あいまいな「Apple Watch」に不安と不満

AppleがApple Watchの方向性を定めかねているようです。Wall Street Journalは当初予定されていた血圧計測機能、心臓の動きをモニタリングする機能、ストレス測定機能は搭載されないと報じています(アップルウオッチとは? あいまいな位置づけが課題に)。日々身につけて健康管理できるというのもApple Watchの特徴の一つだったはずですが、機能省略でApple Watchの方向性はぼやけてしまいそうです。

またApple Watchにはエクササイズ管理機能があるもののGPSは搭載されておらず、ジョギングやウォーキング、登山、サイクリングなどで位置情報を利用するためにはiPhoneを同時に使う必要があります。既にiPhoneでこれら機能を利用している人は多く、わざわざApple Watchを買う必要がないと感じる人も多いと思います。さらにApple PayをApple Watchで使うのは便利そうですが、これは当然ながら日本では使えません。

結果的にニュースにあるとおりApple Watchの機能はどの使い道でも中途半端な印象で、まさに「あいまいな位置づけ」になってしまっています。当面、Apple Watchは新しい使い方を開拓するディバイスではなく、「腕に巻くiPhoneのサブディスプレイ」という位置付けのディバイスになるのではないでしょうか。そしてApple Watchが本当の意味でウェアラブルディバイスとなるのはApple Watch2からになるのかもしれません。

もし日本での発売が噂通り秋になるなら、Apple Watch2を待つのも選択肢の一つだと思います。

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