iPhone 7、iPhone 7 Plusの先行レビューワーである石川氏が衝撃的な動画を公開しています。防水になったiPhone 7をお風呂につけて防水性能を確かめているのですが、普段浸水に気をつけて使っている身としては見るだけで不安になる動画です。
浸水30分に耐える
iPhone 7、iPhone 7 Plusは防水、防塵性能が「IP67」となっており、防水性能を表す「7」の部分は「常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有する」とことを意味します。iPhone 7はこの水準をクリアしているだけあって、動画では問題なく作動しています。
ただし規格上の条件は水温を「常温（5〜35度）」と規定しています。水温が40度を超えるようなお風呂への浸水は規格の条件から外れます。また水道水という条件があるため、温泉での利用は想定外です。不純物が多く含まれ、酸性・アルカリ性の泉質を持つ温泉ではいくら防水仕様とはいえ、iPhone 7だけでなく電子機器や機械類の利用は非現実的です。
海、プール、サウナでの利用も想定外
風呂や温泉以外でもIP67が想定する防水性能が発揮できない状況は多数あります。海は海水（塩水）であるため、防水性能が保証されません。プールも塩素消毒が施されている場合が多く、規格の水道水という条件に合致しないケースが多いでしょう。また川での利用は「静止した水に浸す」試験では防水性能が保証できません。
サウナでスマートフォンを使えたらいいとは思うのですが、湿度・気温が高いため防水性能が発揮できるかIP67では保証されません。防水が有効な状況は限られてしまいますが、料理中に少し濡れた、外で雨に振られた、など通常の生活をする上での防水性能と理解すればいいでしょう。