昨日のauの発表会は一般のテレビニュースや新聞でも取り上げられるなど、大きな話題になっています。Android搭載のガラケー、シニア向け、子供向けのスマートフォンは話題性が高いのかもしれません。これら製品はスマホをこれまで敬遠してきた層に有効にアプローチできるのではないかと期待されています。スマホの普及率が向上してきたことで、やはり避けては通れないのでしょう。
ではiPhoneはどうなのでしょうか。実はiPhoneもユーザーの年齢層を広げる施策を過去に実施しています。最近は当たり前になったのであまり意識しないですが、iOSの更新で母艦となるPCが不要になったのにはユーザーの年齢層を下に下げる狙いがあったとされます。
この変更で個人でPCを持たない若いユーザーにもiPhoneが使いやすくなり、ユーザー層の拡大と共にAppleは将来的にMacユーザーとなってくれる顧客を獲得できたと言われています。しかし未だに年齢層を上へと広げるための機能改善等は実施されていません。
一部で老眼フォンと言われて揶揄されたiPhone 6 Plusですが、すでに多くのアプリが対応したことで表示される文字はかなり小さくなっています。そもそも大画面化は老眼ユーザーへの配慮ではないのですが、iPhoneは高齢者に普及しているとは言い難い状態だと思い明日。
年齢層を上に拡大する突破口になり得るのはヘルスケア機能ですが、これも法令等の制約で日本での普及は難しそうです。FaceTimeで孫の顔を見て、写真を共有したいためにiPadを買った両親ですが、だからと言ってiPhoneを買おうとはしません。iPadでもアプリはほとんどダウンロードしません。高齢者にiPhoneやiPadを普及させるのは相当難しいのかもしれません。