そういえば今年もスマートフォンの「実効速度」公表ってあるのかな?

携帯通信キャリアのサービス品質を図る指標の一つとして、通信速度は大きな注目を集めました。特にiPhone 5LTEが導入された直後は通信速度への注目度が上がり、競争が激化する中で各社ともに自社に有利な場所方法で調査を実施するなど公表する数字が現実とかけ離れてしまう自体に至りました。

そこで総務省が通信速度測定基準を定め、AndroidスマートフォンiPhoneで基準に則って測定された「実効速度」が昨年12月にキャリアごとに発表されました。この実効速度、今年も12月に発表されるのでしょうか

実効速度

通信速度への興味は薄れる

LTE導入直後、消費者は通信キャリアの通信速度通信品質への関心を高め、この点がキャリア選択の大きな要素となりました。そのため各キャリアは基地局整備による通信品質の向上や、新技術導入による通信速度向上を積極的に進めることになりました。しかし皮肉なことに、どのキャリアでも高品質、高速度の通信が可能となったことで、消費者の関心は「料金」へと移ってしまいました

パケ詰まり

そのため今ではキャリアの提供する新しいプランMVNOの格安プランの比較が活発に行われるようにり、通信速度への関心は薄れています。そんな状況でキャリアは通信速度の測定を莫大な費用をかけてする時代でもなくなったような気もします。とはいえ、調査しないわけにもいかないはずで、昨年と同様に12月後半にも実効速度が公表されると思われます。

auの「上り」は改善したか?

iPhone 6sの「上り」速度の計測結果

au iPhone 6sの「上り」速度の計測結果

昨年の実効速度の公表で一番話題になったのが、auの「上り」の遅さでした。auは当初その遅さを自社サイトには掲載していませんでしたが、ドコモが決算発表の席で公表してしまい、大きな話題になりました。確かにauの「上り」は遅いです。

uplink ca

アップリンクCAあり

ただiPhone 7からauはWiMax2+で「上り」でもキャリアアグリゲーション技術を使って、遅い「上り」の改善を進めています。その改善がどこまで進んでいるのか、実効速度の公表で明らかになることを期待します。ちなみに僕もiPhone 7 Plusで通信速度を測った時、上りの速度が改善しているのを確認しています。

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