iPhone発売前に各キャリアの動きが急ピッチに進んでいます。先ほど実際に携帯通信各社の電波を測定されている方のツイートをリツイートしましたが、ソフトバンクは2.1GHz帯のLTE112.5MbpsとAXGPの110Mbpsとを合わせてダブル100メガLTEとしてプロモーションしていくのでは?と予想されています。その準備として既に全国で大量の基地局が下り最大112.5Mbps対応となり、順次切り替えが進んでいるようです。
一方でドコモは下り最大150Mbpsのエリアを広げることでスピード競争に対応していくようです。その予定は今日の決算発表でも示されています。
上の40000局計画の中にはiPhoneで使えない周波数も含まれていますが、計画通りに基地局の整備が進めば、おそらくスピード競争でも優位に立てることになるでしょう。
しかしドコモ、ソフトバンクに比べるとauの戦略(方針)はイマイチ不透明です。地方都市や郊外部分では既に112.5Mbps、150Mbpsのエリアが広くなっているのですが、大都市部では依然として75Mbpsエリアが大半です。高速化の切り札としてサービスが始まったキャリアアグリゲーションも次期iPhoneに対応するか不透明です。なのでWiMAX2+の110Mbpsが都市部での最大速度になる可能性はあります。
そうなると都市部で100メガダブルLTEを展開するソフトバンク、同じく都市部で150Mbpsを整備するドコモに比べてインパクトが小さくなる可能性があります。auがどのような戦略を採るかでスピード競争の構図は変わりそうです。
とはいえ100Mbpsを超えるスピードを実際に利用するケースはあまりないと思われます。100Mbpsエリアでも実測は50Mbps以下なんてことも多いです。またiPhoneを使っていて、今の速度が90Mbpsなのか10Mbpsなのか、区別がつくことは殆どありません。実際に数字として分かりやすいので比較されがちなスピードですが、単純に比較して一喜一憂するのではなく、少し冷静になって考える必要はあります。