2017年度上期 iPhoneの販売台数は608万台(前年比-1.6%、MM総研調べ)

MM総研が発表した2017年度上期国内携帯電話端末出荷概況によると、携帯電話は全体で前年比7.6%増1,634.6万台が出荷されたと推計されています。そのうちスマートフォンは12.9%増(前年比)1,373.6万台となりました。メーカー別シェアではAppleが37.2%でトップを獲得し、2017年4月から9月末までの間に約608万台のiPhoneが国内に出荷された計算になります。

apple

メーカー別出荷台数シェア(MM総研調べ)

前年比ではマイナス

携帯電話、スマートフォンの国内出荷台数が回復した反面、iPhoneの販売台数は608万台で前年の617.9万台に比べて減少しています。そのためAppleシェアは前年に比べて数ポイント下落しています。これは2016年上期にiPhone SEが発売され、スマッシュヒットを記録したことも影響していると推測されます。今年、Appleは3月末にiPhone 7/7 PlusのPRODUCT REDモデルを発売しましたが、iPhone SEほどの販売台数には達しなかった模様です。

iPhone se

また2017年の春以降、次期iPhnoeの噂が大量に出回り、現行機種であるiPhone 7/7 Plusの販売にも影響が出ているとAppleはコメントしていました。確かに今年は次期iPhoneがものすごく進化するという情報が早い段階から出回っていました。これも上期中の国内出荷数の減少につながった可能性はあります。この出荷数減少をiPhone Xがどこまで挽回できるかに注目です。

Apple、シャープの記録を超える

これまでシャープが持っていた11半期連続国内出荷台数シェアトップの座を今回Appleが奪い取りました。2017年上期でAppleは実に12期連続の出荷台数シェアトップとなっており、iPhoneの国内販売が順調に推移していることがわかります。現時点でAppleを脅かすようなメーカーは存在せず、当面はAppleのトップが続くと考えられます。

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SHARPが出荷トップとなった時期の携帯端末(docomoのサイトより

シャープの記録を追い抜いたApple、次にAppleの記録を追い抜くのはどのメーカーになるのでしょうか。少なくとも6年以上(現実的に起こったとしても10年以上)先の話なので、まだ誰も知らないメーカーである可能性は高いでしょう。ただ、もしかしたら10年後もiPhoneが国内出荷でトップの座を守っているかもしれません。

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