NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクがSMSの機能を進化させた新サービス「+メッセージ」の提供開始を発表しました。これでiPhoneやAndroidスマートフォンの電話番号だけでLINEやiMessageのようにスタンプや動画・写真、音声メッセージなどのやりとりが可能になります。(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)
iPhone、iPadは順次対応
今日発表された「+メッセージ」のサービス開始予定は5月9日からとされていますが、注意書きで「iPhoneとiPadについては準備ができ次第、提供する予定です。」と書かれています。iOS側の更新が必要であったり、App Storeでの審査期間が確定しなかったり、いくつか遅れる理由は考えられます。ただiPhoneで使えなければ、あまり意味のないサービスなので、近々iPhoneでも使えるようになるのは確実でしょう。
しかし、もう一つ必要なのがApple Watchへの対応です。LINEもiMessageもApple Watchで便利に使えるようになっています。仮に「+メッセージ」が国内の主要なメッセージサービスになったとして、それがApple Watchに対応していなければ、不便さを感じることは多いと思います。
現時点で「+メッセージ」のApple Watch対応については全く触れられていません。あえて言及を避けている感もあるのですが、ぜひ携帯キャリア大手3社に頑張ってもらってApple Watchで使えるようにしてほしいと思います。
「+メッセージ」は案外使われそう
国内で多くの利用者がいるLINEはすでに生活インフラとなっているのですが、携帯電話番号とLINEアカウントは別々に管理されており、LINEへの登録というワンステップが必要です。その反面、「+メッセージ」はスマートフォンの電話番号があれば、誰でも使え、電話番号を知っていればスマートフォンユーザーなら誰にでもメッセージが送れるという利点があります。
僕自身、メールアドレスやLINEアカウントを聞くタイミングを逃した人とはSMSでやり取りすることがよくあります。あの手軽さに、長文メッセージへの対応や写真・動画の添付機能、音声メッセージなどが組み合わされば、案外普及するかもしれません。LINEも殿様商売はできなくなるのではないでしょうか。