“hello again”で発表されたApple TVの新機能、やはり日本ユーザーには無関係か

MacBook Proの新モデルが発表されたAppleのスペシャルイベント”hello again“では、MacBook以外にも複数の発表がありました。その中で注目したいのはApple TVの新機能です。

ドラマ、映画をワンストップで

Apple TVでは映画やドラマが多数楽しめますが、配信サービスが多数存在してホーム画面が散らかってしまうようになりました。この映画はiTunesで購入済み、このドラマはHuluで見られる、このコメディはNetflixで、といったようにコンテンツごとにアプリが別々になっています。これをまとめるのがスペシャルイベントで発表された「TVアプリ」です。

TVアプリがあれば、複数の配信アプリを横断的に一つにまとめて、一覧形式で表示できるようになります。各アプリで「お気に入り」に登録した作品も一つの場所で確認できます。またTVアプリはiOSアプリとしてリリースされ、Apple TVだけでなくiPhoneやiPadで映画やドラマをワンストップで楽しめるようになります。これは非常に便利そうなのですが、日本でのアプリ配信予定はないようです。

権利関係は国によって異なる

コンテンツ産業は大きな利益を生む業界でもあります。そのためインターネット配信サービスでも権利者の利益を保護するために、国によって様々な制限が課されていることが多くあります。日本ではまだインターネットで映像コンテンツを配信するということが一般的でないため、配信先進国であるアメリカで導入されるサービスが、そのまま日本でも使えるようになるということはありません。

Apple TVの新機能もその一つかもしれません。現在の日本のドラマや映画の配信サービスは、まだ利用者をどれだけ増やさせるかを模索している段階だと思います。その段階の後に、複数のサービスを利用するユーザーが便利に使えるサービス（TVアプリなど）の提供へと進んでいくのでしょう。

TVアプリが日本で利用できるようになるには、もう少し、というか年単位で時間がかかると予想します。