Appleのマップアプリ改善には大いに期待

Appleは今週にもリリース予定のiOS 12 beta 3でアメリカのごく一部の地域でマップアプリを抜本的にリニューアルすると伝えられています。リニューアルの対象地域は拡大していくとしており、将来的には日本でもマップアプリはさらに改善されることになるでしょう。大いに期待しています。(Apple、マップの完全リニューアルを準備中――編集長が読者の質問に答える

建物の形状、入り口、歩行者道路

TechCrunchによると新しいマップアプリでは同じ平面でも駐車場なのか、プールなのか、野球場なのか、テニスコートなのか、それらが正確に区別されて表示されるとのことです。また地面を覆う植物が正確に地図に反映され、建物の形状もより正確になるとのことです。さらに歩行ナビでは自動車の通れないような道(公園内の歩道など)もルート案内の対象になるとしています。

これで歩行ナビはさらに便利になるでしょう。近道が表示されるだけでなく、目的地までの目印がよりわかりやすくなり、また目的地の建物の入り口がどこにあるかも分かりやすくなるとされます。これら情報は専用車両からの写真撮影などで独自に収集した物を反映しており、これで少しだけですがGoogle Mapに近づけるのかもしれません。

日本でも改善の兆し

Appleはアメリカ全土とヨーロッパの一部都市でマップアプリ改善のために専用車両による写真撮影を続けています。今回の改善も一部はこの撮影された写真情報をもとに改善されるとのことで、専用車両からの撮影がマップアプリの改善にようやく繋がりました。この撮影は今年の6月から日本でも始まっており、日本のマップアプリの改善が始まるのも時間の問題でしょう。

Appleのマップアプリは導入当初の不評を徐々に払拭しつつあるのですが、まだまだGoogleなどの他社製地図アプリを使っている人が多いのも事実です。Appleのマップアプリに不満があれば他社製のものを使えばいいのですが、アプリに組み込まれた地図機能などは他社製のものには逃げられません。マップアプリが改善されれば、多くのアプリの使い勝手も向上するはずです。改善には大いに期待しています。