iPad miniは生存確認、AirPowerは依然として行方不明

30日午後11時に開催されたAppleのスペシャルイベントは毎回のことですが事前の期待が大きすぎてiPad Pro、Mac mini、MacBook Airの画期的な新モデル発表にも関わらず、少し物足りない終わり方となりました。中でもAirPowerが行方不明のままなのは非常に気になります。

AirPowerの年内発売は絶望?

イベント数日前にでた事前情報では有力なアナリストがAirPowerの年内発売を予測し、スペシャルイベントでの発売日の発表もあり得るとしていました。しかしイベントではAirPowerについては全く触れられず、AppleのWebサイトからも姿を消したままです。このままだと年内の発売は絶望的でしょう。さらに言えば、次の発表イベントのタイミング(3月頃)までの発売も難しいのではないでしょうか。

便利そうな製品なので昨年9月の発表直後から発売を待ち望んでいるのですが、一体いつになったら出てくるのでしょうか。発売日がはっきりしないので寝室用に新しいワイヤレス充電器を買う訳にもいかず、少し困っています。3月、6月、9月と発売が延期され、年末商戦にも間に合わないということは想像以上に技術的な問題を解決するのに苦戦しているのでしょう。僕も困っていますが、Appleの開発陣はもっと困っていそうです。

iPad miniは一瞬登場

Appleはスペシャルイベントで大々的に新モデルや新製品の発表を行った後、長年更新されていない古い機種の販売を静かに終了することがあります。iPod shuffle11インチのMacBook Airなどはこうして表舞台から姿を消していきました。しかしiPad miniは生き残っており、まだApple Online StoreではiPad mini 4が販売されています。

またスペシャルイベント中にもiPadのラインナップの多様性を支える一つのモデルとしてiPad miniの写真が一瞬だけ登場しています。確かにiPad Proが12.9インチと11(10.9)インチの2サイズ、iPadが9.7インチと7.9インチの2サイズというのは収まりがいいです。廉価モデルとしての立ち位置は既にiPadに奪われていますが、小さいiPadという役割をiPad miniが担い続けているのは事実です。

一時は「段階的に廃止」とされましたが、なんとかiPad miniは生き残ったのではないでしょうか。次のiPadのモデルチェンジ時にiPad miniの更新にも期待してみようと思います。