2017年に発表され幾度となく発売が延期された挙句、2019年に開発中止が発表されたAirPowerですが、Apple内ではまだ開発が続いているとの情報が出ています。噂の真偽は不明ですが注目度の高い製品だったAirPowerだけに、開発継続への期待も大きくなっています。
複数の問題
AirPowerの発売中止の原因は、デバイス間で充電状態の情報を共有することが難しい問題、充電中の発熱の問題など、解決の難しい問題が複数あったためとされます。これらはAirPowerの最大の特徴で「あるどこに置いても充電できる」という特徴のために発生する問題であり、これら問題が解決しない限りAirPowerは発売できない状態だったと推測されています。
発生した問題の早期解決が難しくなり、発売中止が発表されたことで、多くの人はAirPowerの開発自体が終了したと考えました。しかし実際はそうではなかったようです。過去にもAirPowerの開発が継続しているという情報が出たこともあり、今回のリークと合わせて考えるとAirPowerの開発はまだ続いている可能性が高そうです。
発売に至るか
しかしAirPods、iPhone、Apple Watchを同時に、しかも置き場所を選ばずに充電できるとすれば、充電状態の把握、発熱制御には高度な処理能力を持つチップ(リーク情報ではプロトタイプにはA11が搭載されているとのこと)が必要になるとされます。そうなれば販売価格は2万円を超えるとされ、安価で高性能なワイヤレス充電器が多く販売されている市場でAirPowerが価格に見合うだけの価値を見出せるかは疑問視されています。
仮に今でも開発が続いているとしても、ユーザーが望む機能・便利さをワイヤレス充電器として適正な価格で提供できないとなれば、AirPowerは発売には至らないでしょう。AirPowerが発売に至るかどうかはかなり微妙な状況という気がします。