今のところの情報を総合すると、iPad Pro(9.7インチ)モデルは来週にも新モデルが発表されるものの、発表イベント開催の情報はなく、Webサイト上で新モデル登場が告知されるだけと予想されます。おそらく新モデルといってもマイナーチェンジにとどまり、性能が向上する程度の変更とも考えられています。あまり目立った変化はなさそうで残念なのですが、僕はこのタイミングでiPhone SEのマイナーチェンジにも期待したいと思います。
iPhone SEは決して廉価版ではない
Appleが4インチの新しいiPhoneを発表した際、多くの人が「廉価版」の登場と受け止めました。しかし機能で見れば当時最新であったiPhone 6sとほぼ同等で、3D Tocuhは搭載されなかったものの、Touch IDや通信速度などが微妙に異なるだけでした。バッテリーの持続時間に関しては評判の悪かったiPhone 6sを上回るなど、iPhone SEは決して廉価版という位置付けではありません。
ただこれも発表から1年が経過し、iPhone 6sが旧世代となった今となれば、それとほぼ同等の性能であったiPhone SEも性能の劣る旧機種になったことは否めません。ぜひiPad Proのマイナーチェンジに合わせて、iPhone SEの性能や機能の向上を図ってもらいたいと思います。あまり噂にはなっていないものの、可能性は0ではないと考えます。
保存容量アップ、FeliCa対応、カメラ強化
考えられる変更点は現行モデルでストレージ容量が16GB、64GBの2種類になっているのを、32GB、128GBとするような変更があってもよさそうです。AppleはiPhone 6をまだ販売している国で16GBモデルを廃止して32GBモデルを投入する動きを強めています。この最低容量アップの流れはiPhone SEにも及ぶべきでしょう。
そして最も期待したいのがiPhone SEのFeliCaへの対応です。iPhone 7から利用できるようになった日本でのApple Payによる店頭での決済は、同年に発売されたiPhone SEでは利用できません。モデルチェンジが実施されるとすれば、FeliCaに対応してApple Payが使えるようになるべきでしょう。部品供給の事情を考えても対応しない理由も考えられません。
そしてiPhone 7の最大の特徴となっている高性能なカメラもiPhone SEに引き継がれてしかるべきです。もしこのままのカメラの性能であるとすれば、他社製品との競合上、現在の値段よりも値下げせずに販売するのは難しいでしょう。AppleはiPhone SEを廉価版として位置付けたくないなら、多くのユーザーが重視するカメラ性能の向上も避けては通れないはずです。
通信機能やTouch IDの性能についても、現在Appleが他のモデルを製造するために調達している部品をiPhone SEで有効利用するとすれば、性能が向上する可能性が高そうです。仮にiPhone SEも3月中にモデルチェンジが実施されるなら、iPad Proのモデルチェンジより大きな意味を持ちそうな雰囲気です。