6月のWWDCで発表されるであろうiOS 11に関する噂が出てきました。噂によるとiOS 11ではiPhone同士の通話がFaceTimeオーディオを標準とする設定になるようです。この機能が導入されればiPhone同士だと特に設定せずに誰とでも高品質な通話が通話料なしで可能となります。(iOS 11 May Make FaceTime Audio Default for iPhone Users; May Feature Intelligent, Automatic Low Power Mode)
VoLTEは未だに他社回線とは使えず
日本では高品質通話サービスとしてVoLTEが大手キャリアから提供されています。しかしこれも他社の携帯電話とは高品質な通話にならず、VoLTEの恩恵を受ける機会はまだそれほど多くありません。一方で日本で最も普及しているスマートフォン(iPhone)同士の通話で高品質な通話が可能になるなら、その恩恵を受ける機会は増えるかもしれません。
FaceTimeオーディオではもちろん通話料金はかかりません。海外の通話相手とも通話料金無料で高音質通話が可能です。また、かけ放題サービスが広がっていないMVNOを使うユーザーにとってもiPhone同士では通話料金を気にする必要がなくなるのはいいかもしれません。ただ通話料金は不要ですが、利用したデータ通信に応じて通信料金は必要です。
FaceTimeオーディオの通信量は
Wi-Fi環境ではFaceTimeオーディオの利用時間を気にする必要はないのですが、4G(3G)環境下ではある程度通信量を意識した方が良さそうです。FaceTimeオーディオの通信量は過去に検証したのですが、90kbpsくらいです。1時間で40MBくらいのデータ通信量になるので、毎日何時間もFaceTimeオーディオを使うと月間データ量の上限に達する可能性もあります。
月間データ通信量が契約上の上限に達した場合に大手通信キャリアでは通信速度が128kbpsに制限されます。その環境下でも90kpsでのFacetimeオーディオの利用が可能であり、通信速度規制が実施されてもFaceTimeオーディオを高音質で利用できるので、それほど心配することではないかもしれません。