Apple ヨーロッパで「Apple Pay Cash」の商標登録を申請 日本では…?

AppleがEUIPO(欧州連合知的財産庁)に対して「Apple Pay Cash」の商標登録を申請したことが判明しました(Apple Pay Cash Trademark Filed with the European Union)。個人間送金サービスであるApple Pay Cashは当初はアメリカだけでの展開と発表されていますが、この申請からは早い段階でヨーロッパでも使えるようになると予想されます。

apple pay

アメリカ以外での展開に期待

Appleは個人間送金をApple PayiMessageを使って実現します。送金を受け取った時は、Apple Pay Cash専用の仮想カードの残高としてチャージされ、その残高をApple Pay(店舗、Webサイト、アプリ内)で使える仕組みです。また残高は登録した銀行口座に振り替えることもできます。これはかなり便利な機能になりそうな気配です。

個人間送金

Apple Payは一定の成功を収めていると考えられますが、この個人間送金サービスの実装でさらに便利になり、利用者が増えることは間違いないでしょう。そしてこの個人間送金サービスがヨーロッパでも商標登録の申請がなされ、アメリカ以外にも展開される予定であることは楽しみです。

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日本ではアメリカに少し遅れてApple Payが始まりましたが、Apple Pay Cashもそのうち日本でも提供されることになるのでしょう(商標登録に関する情報はまだ出ていません)。できれば早い方がいいのですが、、、少し問題点もありそうです。

iMessageがボトルネックになるか?

ただApple Payの個人間送金はiMessageを使うことから、このサービスを使えるのはiPhoneやiPadのユーザーに限られるため、送る方がiPhoneを持っていても受け取る側がAndroidユーザーだったらアウトです。この問題は大きいと考えます。日本は比較的iPhoneユーザーが多くいるのですが、諸外国ではそこまで多くありません。

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LINE Payの個人間送金

サークルなどの会費徴収をApple Payで済まそうとしても、ある程度の規模ならAndroidユーザーも当然存在し、Apple Payだけで完結することはできません。それならLINE Payなどのサービスを使うか、現金で管理した方が楽なのは確かです。Apple Payの個人間送金の普及にはiMessage for Androidが必須になると考えています。

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