いよいよ来週の金曜日午後4時01分からiPhone Xの予約受付が始まります。例年のようにスペシャルイベント開催直後の金曜日ではなく、1ヶ月以上経ってからの予約開始であり、どのくらいの消費者がiPhone Xの購入意欲を失わずに来週の金曜日を迎えるか、気になるところです。
冷静になって考える時間
これまでは水曜日に発表された新型のiPhoneを金曜日に予約という流れでした。そのためお祭り気分というか、勢いで新しいiPhoneの予約を入れることが多く、買わないという選択肢を考慮する時間はありませんでした。しかし今回は違います。発表から6週間経ってからの予約開始です。すでに僕も本当にiPhone Xが必要なのかと何度も考える機会がありました。
期待感は大きいものの、それと同時に本体価格も高く、また新機能のワイヤレス充電を使いたいなら、充電器も別途購入する必要があります。iPhone Xは初期の出費が大きくなるため勢いがなければなかなか購入の決断ができないのも確かです。まあ結局は予約を入れて買うのですが、冷静に考える時間がiPhone Xの初期需要にどのくらいの影響を与えるのかは興味深いところです。
Face IDとベゼルレスディスプレイ
iPhone Xの最大の特徴は顔認証によるセキュリティ機能です。Face IDと名付けられ、これまでのTouch IDに変わる認証システムとしてiPhone Xに搭載されています。Face IDがしっかり作動するなら、Touch IDよりも便利に使えるでしょう。ユーザーはロック解除などの操作を意識する必要がなくなるかもしれません。
そしてもう一つ大きな特徴がベゼルレス(狭小ベゼル)となったディスプレイです。AR対応アプリではベゼルレスディスプレイで没入感が高まると期待されていて、iPhone Xの大きな特徴にもなっています。ただAR対応アプリはまだ「物珍しい」存在にとどまっていて、必須アプリまでの存在感はありません。狭小ベゼルのiPhone XがARアプリで本領を発揮するのはもう少し後になる気もします。
これら特徴に11万円の価値があるか、色々考えてしまうと色々考えてしまいます。