Amazonがスマートインターホンを開発・販売する企業「Ring」を買収したことが明らかになりました。Ringの製品はiPhoneやスマートフォンで来客者を確認して応答できるなど、Amazonのサービスと組み合わされば面白くなりそうです。ちなみに買収額はAmazonが行った過去の買収で2番目の額になったとのことです。(Amazon is making its second-biggest acquisition ever — the doorbell company Ring)
スマートスピーカーとの相性抜群
ネット通販企業であるAmazonがインターホンメーカーを買収したことには大きな合理性がありそうです。まずAmazonの通販事業(配送)でスマートフォンと連携したインターホンは非常に有効に使えるはずです。外出中でもAmazonの配達員と会話でき、再配達の日時の指定も完了できます。またプライム会員は割引価格(もしくは無料)で録画機能を使えるというサービスも出てきそうです。
それだけでなく、他のスマートホーム製品と組み合わせることで、外出先でもAmazonの配達員が来たと通知を受ければ、配達が完了するまで玄関のドアを解錠することもできそうです。カメラ越しで顔を見て話せるので、顔見知りの配達員なら信頼して鍵を開けるのもアリかもしれません。玄関内の様子は別のカメラ経由で確認できるようにすれば万全です。
また家にいるときはAmazon Echoと組み合わせれば、部屋のどこにいてもすぐにインターホンに応答できます。Echoのマイク性能は非常に高く、インターホンの応答にはぴったりです。これら用途を考えるとAmazonがインターホンメーカーを買収することは非常に合理的だと感じます。
HomeKit対応も進む
Ring社のTwitter公式アカウントは今回の買収を受けて、Amazon(Alexa)への対応が優先されHomeKitへの対応が遅れることを心配するユーザーに対して以下のコメントを返信しています。
HomeKit is definitely still in the works. As soon as testing is completed for the Ring Pro and Floodlight Cam, we'll partner with Apple to provide you with an updated release date.
— Ring (@ring) 2018年2月27日
このコメントによるとインターホンのHomeKitにはテストが終わり次第、すぐにでもAppleと協力して対応するとしています。ただ同社製品がHomeKit対応予定と発表されてから2年が経過しているだけに、多くのユーザーは半分諦め気味で期待するといった状況のようです。RingがAmazonに買収されたことで、まずAlexaに対応するのは間違いないでしょう。その勢いでHomeKitにも対応し、さらに日本でも発売となれば最高です(あまり期待はできませんが…)。