Appleはメディア関係者に対して現地時間6月4日午前10時(日本時間5日午前2時)からWWDCの基調講演を行うと正式に告知しました。日程はすでに発表されていたので、この情報自体に新しさはありませんが、いよいよ2018年のWWDCが目前に迫ってきて、発表されるソフトウェア、ハードウェア、サービスへの期待感が高まってきました。
発表される可能性大
WWDCでは毎年秋にリリースされる次期OSの概要が発表されます。開発者会議と銘打たれているので当然かもしれませんが、開発者はここで発表された次期OSを使ってアプリやサービスを設計していきます。なのでiOS 12、macOS 10.14、watchOS 5、tvOS 12は当然WWDCで発表されるでしょう。焦点はこれらの次期OSがどのような機能を搭載しているかです。iOS 12は安定性向上を目指し、新機能搭載を抑制するとの噂があるのですが、これが本当かどうかに注目が集まっています。
またiOSとmacOSでアプリを共通化させる試みも次期OSで始まる可能性が指摘されています。安定性向上とは相容れない可能性もあるのですが、有力なジャーナリストが取材をもとに予想しているだけに要注目です。もしアプリの共通化が始まればiPhoneとMacの関係が一気に変わる可能性があり、またiPadの立ち位置もかなり変わるはずです。発表に期待したいと思います。
もしかしたら発表される?
Appleは昨年からWWDCでも新製品の発表を再開しました。なので今年も新製品の発表に期待していいのではないでしょうか。13インチMacBookが近々発表されるという噂もありました。またさらに低価格になったMacBook Airも登場すると報じられたこともあり、これらMacBookの新モデルがWWDCで出てきてもおかしくはないでしょう。
12インチMacBookはモバイル用途では過不足のない性能とコンパクトさを兼ね備えており、それが画面サイズを少しだけ大きくしてリニューアルされるなら要注目の製品になることは間違いないでしょう。もしかすると本体サイズは据え置きでベゼルをさらに細くして13インチを実現するとすれば、かなり完成度の高いMacBookになりそうです。発表に期待します。
発表を期待したい
すでに発表されている製品、すでに発売されている製品でもAppleがやり残していることは多くあります。そのやり残しをWWDCで綺麗に掃除してほしいと考えています。まずはHomePodです。未だにアメリカ、イギリス、オーストラリアでしか販売されておらず、「春」に発売と告知されているドイツやフランスでも発売の兆しがありません。これら2カ国を含めて世界市場での発売スケジュールがWWDCで発表されることに期待したいです。
またAirPowerワイヤレス充電マットは発表から9カ月が経過しようとしていますが、依然として発売に関する情報がありません。WWDCで発売を大々的に発表してほしいところです(それが無理なら大まかなスケジュールだけでも…)。さらに言えばアメリカでしか使えないApple Pay Cashも世界市場へと広がっていくのか、それとも当面はアメリカのみなのか、そうした情報もWWDCで発表されればと期待しています。
6月5日午前2時から始まる基調講演は徹夜で見る価値はあると思います。