GoogleはGoogle Payの対応電子マネー拡大を発表ました。新たにGoogle Payで使えるようになった電子マネーはSuicaとWAONです。中でもSuicaは利用できる場所が多く、Google Payの利用拡大の助けになるでしょう。（Google Pay）
Suicaの便利さは支払いだけでじゃない
Apple Payはサービス開始当初からJR東日本と提携して普及の進んでいるSuicaの決済ネットワークを利用していました。そのためApple Payは支払いに使える場所が多く、鉄道の自動改札通過も可能でした。さらにSuicaは博物館などの入館料支払い、コインロッカーの鍵、レンタサイクルの会員証などとしても使え、Suicaを取り込んだApple Payの用途は多岐にわたっていました。
その便利さが今回の対応でGoogle Payにももたらされます。国内のモバイル決済はモバイルSuicaとApple Payが一歩抜けた感じですが、これからはApple PayとGoogle Payの2サービスによる競合となっていくのでしょうか。もしAppleとGoogleが正面からぶつかるとすれば、競争を優位に進めるためにもApple Payにも新機能の追加が必要になってくると考えられます。
夏以降にクレジットカードにも対応
Google PayはSuicaとWAONに対応して利用可能な電子マネーを増やしただけでなく、夏以降にクレジットカードでの支払いにも対応します。対応するのはJCBとJACCSとKyashの3ブランドです。Kyashはおそらくプリペイドカードとして使われことになりそうで、これに加えてデビットカードへの対応も発表されています。Apple Payではごく一部のデビットカードしか登録できないのですが、ここではGoogleが一歩前に出るのかもしれません。
またKyashは個人間送金サービスをアプリで提供しています。個人間送金で受け取ったクレジットをGoogle Payで店頭で使う、そんな時代が目前に迫っています。Appleものんびりはしてられないでしょう。早く環境を整えて、国内でApple Pay Cashのサービスを開始する必要があるのではないでしょうか。