iPhone 5発売で始まったLTE競争の緒戦を制したのはソフトバンクでした。「速い」「エリアが広い」「つながりやすい」の3拍子揃ったLTEサービスで利用者の支持を集めました。しかしiPhone 5s/5c時代になり、「エリアが広い」はauに譲り、他社もLTEの品質を上げてきたことで「つながりやすい」はもはや、当たり前になってしまいました。そして「速い」もドコモ、auの100〜150Mbpsエリア拡大でお株を奪われつつあります。
ソフトバンクとしてはここで対抗する動きを見せるべきところですが、最近動きがありません。高速化(100Mbpsエリアの整備)は関東地方のごく一部だけで整備が行なわれたものの、その後イベント会場に基地局が設置された以外に広がりを見せていません。4GLTEのエリアマップも10月末時点から更新されていません。また拡大予定エリアも11月以降の予定から3ヶ月以上更新されていません。また計画も少なく、他社のエリアに対抗して以降という意図も感じられません。
もう何ヶ月も更新されていません |
競合相手のドコモはLTEエリアの拡大、高速化に自信があるのかマップを1ヶ月おきに更新しています。KDDIも高速エリア(112.5,150Mbpsエリア)の更新の頻度を上げています。なのにソフトバンクはやけに静かです。いつもは宣伝が上手な企業だけに静かすぎるくらいです。
もしかしたら4月のプラチナLTE開始で一気にエリアを拡大させる前触れなのでしょうか。ただプラチナバンドのLTE化は計画よりも遅れ気味とされていて、4月にサービスを始められるのは一部だけに留まると予想されています。どの程度の場所でサービスが始められるか、まだ案内できる段階にない可能性もあります。どうしてしまったのでしょうか。
2月12日はソフトバンクの第3四半期の決算発表があります。その場で何らかの計画が示されるか、注目しています。