Appleは7月31日にiOS 12 beta 5を開発者向けに公開しています。その中で新しいAirPodsの画像が既に発見されているのですが、さらに将来的にiPhoneがデュアルSIMに対応する可能性を示唆する記述も発見されました(iOS 12 beta 5 further hints at dual-SIM support coming to future iPhone models)。
次期iPhoneはデュアルSIM対応?
今回、iOS 12のベータ版でデュアルSIM対応の記述が発見される前から、次期iPhoneがデュアルSIMに対応するという噂はありました。ただこの噂は推測の範囲を出ない(傍証となる事実がない)情報で、話半分として受け止められていました。しかし今回の発見で一気にデュアルSIM対応の現実性が増しています。
今でもiPadの一部モデルではe-SIMと物理SIMの2つに対応しているのですが、今回発見されたiOSの記述はiPhoneが2枚の物理SIMに対応することを示唆します。そのためApple SIMに対応しない事業者の通信サービスも使えるようになるなど、利用者の利便性は高くなるはずです。
海外出張には便利、MVNOでも?
しかし次期iPhoneがデュアルSIMに対応しても、そのメリットを受ける人はそれほど多くならないでしょう。頻繁に、そして特定の国に海外渡航する人にとってデュアルSIM対応でiPhoneが非常に便利になるのは確かです。旅行で海外に行くくらいなら国内キャリアのローミングサービスを使ってもそれほど高額な出費にはなりません。
もう一つ、デュアルSIMの用途として考えられるのが国内の通信サービスの使い分けです。実際にできるのかはわからないですが、「低価格だけど昼間はすごく遅いMVNO」と、「通信量の単価は高めだけど昼間も遅くならないMVNO」、この二つの通信サービスを組み合わせて使うことができれば出費を抑えながら比較的快適な通信環境を維持することができるかもしれません。
僕はデュアルSIMを活用する機会はあまりなさそうですが、利用者の選択肢が増えるのは大歓迎です。