iPhoneやiPadで画面がOFFになっている状態でLightningケーブルを挿しても充電できない不具合が一部ユーザーで発生していると報告されています。iPhone XS/XS Maxで報告が多かったのですが、ここにきてiOS 12をインストールしたiPadやiPhoneユーザーからも不具合の報告が上がっており、原因はiOS 12にあるとの見方が広まっています。
USB制限モードが影響？
iOS 11.4からUSB制限モードとして1時間以上ロック解除されていないiOSデバイスのLightning端子では情報のやりとりが制限され、充電以外できないようになりました。主にユーザーの秘密保持のための機能なのですが、これがiOS 12では画面OFF状態での充電を阻害しているのではないかと推測されています。ただUSB制限モードをOFFにしても不具合がは解消せず、問題は単純ではなさそうです。
今回の不具合報告についてAppleはまだ何も反応していませんが、サポートコミュニティなどでの報告が相次いでいることから、不具合自体は認識していると考えられます。もしiOS 12の問題であれば早々にiOS 12.0.1がリリースされる可能性があります。
Apple Watchの不具合は修正
あまり話題にはならなかったのですが、watchOS 5にも充電に関する不具合が発生していたようです。先日リリーされたwatchOS 5.0.1では複数の不具合を解消しているのですが、その中にApple Watchの充電を阻害する問題の解消も含まれていました。iPhoneやiPadのケースとは原因は異なりそうですが、Apple Watchの充電に関する不具合は比較的早い段階で修正されました。
iOS 12は新機能の搭載よりも安定性を重視した更新になるとされていましたが、仮にUSB制限モードという新機能の搭載で充電に関する不具合が発生したとすれば、iOS 12の目的は一部達成できなかったと言われても仕方ないかもしれません。
因みに僕のiPad Pro、iPad mini 3、iPhone XはどれもiOS 12がインストールされていますが、上記のような不具合は発生していません。今回の不具合は全てのユーザーに発生しているわけではないので、発生には何らかの条件があると思われます。