BloombergはAppleが6月のWWDCでMac Proの新モデルの概要を発表する可能性があると報じています。現行モデルのMac Pro(開発者やクリエイター向け機種)もWWDCで発表され、その半年後に発売となったため、Mac Proの新モデルがWWDCで発表されるのは自然なことかもしれません。
2018-2019は新モデルラッシュ
Appleは2018年に2014年以来4年ぶりとなるMac miniの新モデルを発表しました。Mac miniには多くのファンがいたものの、AppleはMacBook ProやiMac Proなど比較的高価格な製品を市場に投入し続けてきました。その方針がいつ変わったのかは不明ですが、昨年秋にMac mini(もちろん少し高くはなっていましたが)の新モデルが発表されました。
それに続いて同じくファンが多いにも関わらず、長年新モデルが発表されてこなかったiPad miniやiPod touchのモデルチェンジについて具体的な噂が出てくるようになりました。iPad miniについては開発終了との(信ぴょう性の高い)噂まで出ていたのですが、大きな方針転換があったと考えられます。そしてついにMac Proにも6年ぶりに新モデル登場の噂が出てきました。
ここにきてAppleが長年モデルチェンジしてこなかったモデルを次々とリニューアルする動きを見せているのは偶然でしょうか。
ブラッシュアップの時期
Appleにとって2018年は大きな転換点になったと考えられます。これまで企業業績を牽引し、Apple製品の中心に位置してきたiPhoneの販売台数が低迷したことで、製品展開戦略にも大きな修正が必要になったかもしれません。その戦略の修正が長年モデルチェンジされてこなかった製品群をリニューアルする背景になったと考えても不自然ではなさそうです。
iPhoneは今でもAppleの中心製品であり、これからもその地位は揺るがないと考えられます。しかしiPhoneの販売不振の結果、相対的に他の製品の重要度が増しているのも事実であり、今はMacやiPad、iPodなどの製品群をブラッシュアップする時期に入っているのかもしれません。