GoogleのProject Fiを日本にも、そしてAppleの参入にも期待

Googleは自身がMVNOとなって通信サービスを行うProject Fiを米国で全ての人に開放しました(これまでは招待制)。非常に興味深いサービスであり、このサービスが日本でも使えるようになることを期待します。

2つのキャリアを使い分け

Project Fiの特徴の一つがT-mobileとSprintの電波を、品質の良い方を選んで使う点です。日本で言えばドコモとauで電波の良い方、混雑していない方を通信に使うことにあたります。技術的には難しいかもしれませんが、日本でこんなサービスがあればかなり快適になりそうです。
通話ではWi-Fi CallingとVolteを使い分け、常に高品質な通話が可能な方を動的に選択します。Wi-Fi Callingは日本ですぐにサービスを提供するのは難しいかもしれませんが、将来的にこうした通話品質確保の技術が使える日が来れば嬉しいです。
またProject Fiは料金も魅力的です。基本料金は2,240円程度で国内通話とテキストメッセージが無制限で利用できます。データは1GB1,120円、余ったデータ通信量は按分して払い戻しという非常に良心的な設計です。格安SIMよりは少し高いですが、通話無制限という特徴を持っており、この価格設定で日本でもサービスを提供できればかなりの利用者を集めることができるはずです。

Appleの参入にも期待

Project Fiが非常に便利そうなのはわかるのですが、やっぱりiPhoneで使いたいです(現時点でこのサービスはNexus端末専用)。それにはAppleがMVNOとなるのが近道です。AppleもGoogleと同じように、自社で様々なサービスを提供しています。そのサービスをモバイル環境で快適に、安く使える通信サービスの提供が待ち望まれます。
AppleはすでにiPad向けにはApple SIMを導入しており、将来的に通信分野に進出するのではないかとの憶測はすでにあります。iPhoneという武器を最大限に生かすためにも通信サービスへの進出は有力な選択肢であることは確かです。
Googleだけでなく、Appleの通信サービスへの参入を期待したいです。

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