Appleの新製品に関する予測、現状分析で有名なアナリストがiPhone SEの初期の予約がメーカーの予想を超えていたとのレポートを公表しています。同氏はiPhone SE好調の背景には景気の落ち込みがあるのではないかと推測しており、高価格モデルのiPhone 11やiPhone 11 Proの販売数は低迷するとの懸念も示しています。(Kuo: iPhone 12 facing mass production delays, iPhone SE Plus release postponed)
出荷まで1〜2週間
先週の金曜日の午後9時から始まったiPhone SEの予約状況は予想を上回っているとアナリストが分析しています。確かに予約開始から程なくして初回出荷分が完売し、現在は全カラー、全容量で出荷まで1〜2週間と表示されています。今注文してもiPhone SEが手に入るのは5月中旬以降となります。
アナリストはこの好調さの背景には新型コロナウイルスの蔓延による景気低迷と消費心理の冷え込みがあるとしています。iPhone SEはスタンダードな性能で低価格を実現しており、販売価格はiPhone 11 Proの半額以下、iPhone 11よりも3万円ほど安く設定されています。この価格差が景気悪化で消費者に歓迎された可能性があると分析されています。
結果として高価格モデルとなったiPhone 11やiPhone 11 Proの販売台数にはマイナスの影響が出る可能性があるとされ、AppleにとってiPhone SEの好調を手放しで喜ぶ状況にはないようです。スタンダードな性能で扱いやすいiPhoneを求めるユーザーと、少しでも安いiPhoneが欲しいユーザーの双方を取り込むことでiPhone SEは長く売れ続ける機種になるのは間違いないでしょう。