昨日、PAMNO協議会が2020年内に電子マネー「PASMO」がApple Payに対応すると発表しました。対応時期などの詳細はまだ明らかにされていませんが、Apple Payの日本でのサービス開始時から多くのユーザーが望んでいたことがようやく実現しそうです。
定期券の問題
Apple Payがサービス開始当初から対応しているSuicaは小売店での支払いや鉄道の自動改札の通過など、幅広い場所で使える電子マネーであり、さらに他の交通系電子マネーとの相互利用が可能だったため、Apple Payの利便性を支える存在となっていました。そのため関東圏の私鉄、地下鉄、バスなどで使われているPASMOが対応していなくても、ほとんどのユーザーが困ることはなかったと思われます。
しかしApple PayのSuicaに定期券を追加できるのは、JR東日本の路線を利用する場合(私鉄との乗り継ぎも可)に限られ、私鉄や地下鉄だけで通勤・通学するユーザーはiPhone内に定期券を取り込むことはできませんでした。私も東京に住んでいる時は地下鉄だけで通勤していたので、Apple Payで定期券を使いたいと思い続けてきました。
今回おそらくApple Payに対応するPASMOは定期券が利用できると考えられ、私鉄、地下鉄ユーザーの願いが叶うことになりそうです。個人的には私が東京にいる間に実現して欲しかったところです。
また最近は大企業を中心にテレワークが一般的になっており、大学ではオンライン授業ばかりになっています。その結果、通学・通勤定期を購入する人が減っているとも言われています。テレワークやオンライン授業に移行した人も「もう少し対応が早ければ便利に使ったのに」と思った人は多くいるでしょう。