紛失防止タグ「AirTag」が10月後半にAppleが開催する発表イベントでお披露目されるとの情報が出ています。タイミング的にこの時期しかない気がするので、この情報通りにAirTagが発表される可能性は高そうです。しかし紛失防止タグはすでに多数の製品が販売されており、AirTagはその中で生き残っていけるのでしょうか。
デザイン
Appleが発売する紛失防止タグということもあり、AirTagのデザインは洗練され、使いやすくかつコンパクトなものになることが期待されます。紛失防止タグは様々なものに取り付けて使うため、できれば複数のバージョンが用意されていて欲しいと思います。
財布用タグ、鍵用タグ、自転車用、鞄用、そして汎用のタグ、それぞれが理に叶ったデザインで使いやすく設計されていれば製品の魅力は上がりそうです。この観点から言えば、上の写真のようないま出回っているAirTagの予想画像(汎用タグ的なもの)は特徴がなく、それほど魅力を感じません。
電池の寿命
いま私が使っている車の鍵につけている紛失防止タグは電池交換不可版がちょうど1年、電池交換可能なモデルでは1年も経たずに電池が切れてしまいました。確かに鍵を探すのが面倒ですぐに音を鳴らしていたのですが、AirTagせめてこの2〜3倍くらいは電池が持って欲しいところです。
さらに充電タイプにするならワイヤレス方式で簡単に充電ができて、一度の充電で数カ月は作動するようにして欲しいです。財布や鞄に入れたタグはなかなか取り出すことはなさそうなので、充電の回数は少なければ少ないほど便利なはずです。
AR対応
AirTagの一つの特徴と予想されているのがiPhoneを使ってAR内で探し物ができるところでしょう。おそらくこの機能は搭載されると考えられ、音を鳴らさずにiPhoneのカメラを使って作られるAR内にAirTagの位置を表示して探し物の場所を示してくれそうです。
この機能があれば静かな場所で大きな音を鳴らしたくない時、大きな音が鳴っているような場所での探し物も簡単になるはずです。さらに言えば何度もタグを鳴らして、家族に「またちゃんと片付けずに失くしてるよ」と思われなくなるメリットもありそうです。
iPhone、Apple Watchとの連携
AirTagが単なる紛失防止タグに止まらないとすれば、Apple製品との連携は最も重要になるでしょう。Macお宝鑑定団BlogでもApp Clipsと連携させることも可能としており、自動化タグの一つとして使われることになりそうです。
例えば、家の鍵についているAirTagにiPhoneを近づけるとHomeKit対応の家電の電源がOFFになったり、スポーツバイクについているAirTagにApple Watchを近づければすぐにサイクリングのワークアウトが開始されたり、ペットの首輪についているタグをiPhoneでタップすることで散歩の開始と終了を記録できるようにしたり、使い方は様々で可能性を感じます。
iPhone、Apple Watchとの連携はAirTagの最も重要な点だと思うので、完成度の高い連携が幅広い分野で可能になることを希望しています。