Apple TV+は昨年の11月に始まり、月額料金を600円に設定していました。Appleはサービス開始に合わせて、通常の1週間無料体験の他、iPhoneやiPadなどを新たに購入したユーザーに対してApple TV+が1年間無料になる特典を付与し、会員数の確保を図ってきました。この1年間無料特典が3ヵ月延長されるようです。
コンテンツ制作の遅れも影響?
Apple TV+は新たにiPhoneやiPad、Apple TV、Macを新たに購入したユーザーに対して、各IDに一度だけApple TV+の1年間の無料期間を設定しています。そのため無料特典をApple TV+開始直後から利用しているユーザーの契約は11月から有料契約となる予定でした。Appleはこの予定を変更し、2月末まで無料期間を延長する予定と報じられています。
対象となるのは1月までに無料契約期間が終了するユーザーであり、対象ユーザーの無料期間は一律で2月末まで延長されると報じられています。また無料特典を利用していない有料会員についても11月から1月までに支払ったApple TV+の月額料金はそのままApp Storeのクレジットとしてポイントバックされ、実質無料で利用できるとされます。
今回、Appleがこのような延長を決定した背景にはApple TV+のコンテンツ制作が遅れ、当初の見込みよりコンテンツ量が少なくなっていることが影響していると考えられます。新型コロナウイルスの流行はオリジナルコンテンツ制作にも影響を与えており、半年以上撮影がストップしている例も少なくありません。最近になって徐々に制作が再開されつつあるのですが、コンテンツ配信に遅れが生じているのは事実です。
コンテンツ量が料金を設定したときの想定より少なければ、その分をユーザーに還元するというのは間違った選択ではないでしょう。