iPhoneロック解除に227年前の法律は無効と連邦地裁が判断 日本は寛政の改革の時代

銃乱射テロ容疑者のiPhoneのロック解除問題に関連して、ニューヨーク連邦地裁で審議されていた別のiPhoneロック解除について裁判所は「227年前の法律を根拠にしてロック解除を求める権限は政府にはない」との判断を下しました。

227年前、日本は寛政の改革時代

単純にアメリカと日本の法体系を比較することはできませんが、日本で227年前といえば徳川家斉が寛政の改革を行っている時代です。寛政の改革では朱子学以外の学問を幕府の学問所で教えることを禁じ、また学者による幕府批判を禁止することが決められました。

今風に言えば国立大学で朱子学以外の学問を教えてはいけなくなり、新聞やテレビでの論評で政府批判をすることを禁止したことに当たります。

今回のiPhone(Apple)に対する米国政府の介入は「寛政の改革」でこう決まったんだからと警察に逮捕されるような、そんな時間的・価値観的な隔たりがあると言っても過言ではありません。

今でも効力を持つ日本最古の法律は?

ここからはAppleとは関係ありませんが、日本で効力を持ちつつ、最も古い法律は何でしょうか。さすがに200年以上前の法律で効力を持っているものはありませんが、1872年(明治5年)に布告された太政官布告「改暦ノ布告(太陽暦の採用)」となります。

それでも144年前の法律(太政官布告)です。今回Appleが適用されそうになっている、227年前の法律というのが如何に現代と時間的な隔たりのあるものかがわかります。

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