Apple関係の情報に詳しい9to5Macがマスターカードの社内資料としてApple Payの2016年内の日本でのサービス開始を示唆する文書を公開しています。
マスターカードの動きは明確
9to5Macは資料の信ぴょう性は不明としていますが、先日都内で開催されたマスターカードのイベントでも2016年後半のNFC決済サービスの開始が告知されており、双方の情報は矛盾しません。
マスターカードが2016年内にApple Payを日本でサービスインする意向であることはほぼ間違いなさそうです。2016年後半といえばiPhone 7やiOS 10の発表がある時期です。もしかしたらこれらが発表されるスペシャルイベントで日本でのサービス開始も発表されるのかもしれません。
Apple PayとSamsung Payのデモ at #MasterCardJ 記者説明会
個別のサービスの開始時期は今後の営業次第ということだけれど、非接触サービス始められる基盤はあり、日本でも今年後半からの予定とのこと pic.twitter.com/dgtNLpSlcF— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2016年2月17日
マスターカードだけの取り組みでは不可能
しかしマスターカードはあくまでBtoB企業として事業を展開しています。読み取り端末を設置していくのはカード発行会社や小売店の仕事になります。
マスターカードがApple Payに対応したシステムを用意したとしても、カード発行会社がそのシステムを活用しなかったり、小売店が対応決済端末を設置しなければApple Payは使えません。全国で広く使えるようになるには少し時間がかかりそうな気もします。
Apple Storeや観光客の多い店舗から?
ではApple Payが利用できるようになった場合、どこですぐに使えるようになるのでしょうか。まずApple Storeは確実でしょう。すぐにも使えるようなるはずです。そして外国人観光客の多い店舗は対応するメリットがありそうです。
ドラッグストア、家電量販店、百貨店、空港内の売店などがいち早く対応すると想定されます。またチェーン店も本部が導入を決めると一気に普及すると考えられます。ただ利用機会の多そうなコンビニは自社の電子マネー、ポイントカードを優先する傾向が強く、他社の決済手段をいち早く導入するメリットは少ないかもしれません。
今年後半のApple Pay導入からどのようなスピード感で広く利用できるようになるか、注目していきたいと思います。