過去にAppleとAmazonはライバル関係が拗れてしまい、互いのプラットフォームから相手企業を排除しあう関係にまでなっていました。しかし両者は和解に至り、Apple TVはAmazonで購入できるようになり、またApple TVにAmazonプライムビデオのアプリが提供されるようになりました。とはいえ、この対立の名残りなのか、AppleのHomePodシリーズはAmazonの通販サイトで購入できません。
ライバル製品同士
Amazonは早くからAlexa対応のEchoシリーズを販売し、また通販サイトでもAlexa対応製品を積極的に販売するなど、スマートスピーカー業界を牽引する役割を担うほどの存在となっています。対してAppleはHomePodでこの業界に参入したものの、先行するEchoとの差を縮めるには至っていません。ただHomePodシリーズとEchoシリーズがライバル関係にあるのは確かです。
このライバル関係が影響しているのか、Amazonの通販サイトでHomePodシリーズは購入できません。日本のAmazonでもAppleショップとして同社製品をまとめて掲載するスペースが用意されているのですが、ここにHomePodやHomePod miniはリストアップされていません。Amazonが一方的にこのような対応をすることは法的な問題をはらむため、何かしらの合意の下で(もしかしたら暗黙の了解で)ことが進んでいるのだとは思います。
しかしAmazonのポイントを使って安く買いたい、ギフト券でHomePodを買いたいといったユーザーもいるはずで、消費者目線ではあまりいいことではない気がします。
EchoとHomePod
何かと比較されるEchoシリーズとHomePodですが、どちらが使いやすいか、便利なのかはユーザーが何を重視するのかによって大きく変わりそうです。私も双方購入して、使っていますがそれぞれに長所、短所があるとの印象です。
Echoは数多く販売されているAlexa対応のスマート家電の操作に長けています。HomePodはHomeKit対応スマート家電しか操作できず、対応製品は桁一つ少ないといっても過言ではないでしょう。単純にスマートホームの音声コントローラーとするならEchoに軍配が上がります。
一方でiPhoneやiPad、Mac、Apple Watchを使っていてApple Musicの会員になっているようなユーザーでは圧倒的にHomePodが便利です。再生中の曲をスキップするのも、一時停止するのも、音量を調整するのも、Apple WatchやiPad、iPhoneからすぐにでき、音楽以外でもHomePodのSiriにお願いしたことが他のデバイスにもすぐに反映されます。これは本当に便利です。