iPadの手書き入力「スクリブル」 iPadOS 15から日本語に対応

スクリブルはメモ帳やWebサイトなどのテキストボックスなどに直接Apple Pencilからテキスト入力できる機能としてiPadOS 14の発表時に紹介されました。しかし日本語には対応しておらず、現時点で日本のユーザーがこの機能を便利と感じる機会はほとんどないでしょう。しかしiPadOS 15から日本語でも使えるようになるとWWDCで発表されています。

入力方法の多様性

iPadは画面に直接タッチして入力できる画期的なデバイスとして登場しました。その後、iPadの用途の拡大に合わせてApple Pencil（第2世代）やMagic Keyboardも入力方法として追加され、ユーザーは自身の用途に合わせて入力方法を選択できるようになっています。例えば、文章を書く頻度の高いユーザーはキーボード入力、絵や図を作ることが多ければApple Pencil、画像やゲーム、映像コンテンツを閲覧することが多ければ通常のタッチ入力といったように、使い方次第で入力方法は変わってきます。

入力方法が多様化したのはいいことです。しかしApple Pencilを使っているときにソフトウェアキーボードーで文字を入力する場合、キーボード入力をしているときに画面をタッチして操作する場合など、姿勢（画面との距離や視点）が変わるというか、自然な動きで入力方法を切り替えるのが難しいのも事実です。要するにApple Pencilを使っていれば、それだけで全ての入力をカバーできるのがベストになります。

iPadOS 14のスクリブルで強引に日本語を入力すると。 pic.twitter.com/4eFljynHh1

— ふーてん (@hu_ten_) September 17, 2020

そこでメモ帳やWebサイトのテキストボックスなどにApple Pencilで文字を書き込み、それを自動でテキスト変換してくれるスクリブル機能が役に立ちます。これまでは英語だけにしか対応せず、日本語で入力しても意味のわからない文字列に変換されるだけでしたが、iPadOS 15では日本語でもこの機能が使えるようになります。

Apple PencilをiPadのメインの入力手段としているユーザーにとって入力時に感じるストレスを大幅に減らせる、楽しみな機能になるのではないでしょうか。