今年の4月30日に発売となったAirTag、私は発売直後(刻印を入れたため到着が数日遅れました)に入手し、約4カ月間使ってきました。この間の印象として紛失防止タグとしての使い勝手は上々、他者のiPhoneなどを経由した位置情報の入手も安定して使えます。ただ探すアプリはもう少し改善できそうです。
位置情報は正確
Appleが販売する紛失防止タグAirTagは従来のタグに比べても大幅な性能の向上があったり、画期的な機能を搭載していたりといったことはありません。しかしiPhoneやiPadなどの探すアプリとの連携のよさ、セットアップの簡単さなどからiPhoneユーザーの紛失防止タグの最初の選択肢になる製品です。
私もAirtagを購入する前までTileを使っていたのですが、日々の紛失物を探す上で両者でそれほど大きな差を感じることはありません。敢えて言うなら対応するアクセサリー(ホルダーやストラップなど)の豊富さでAirTagに軍配が上がるといったところでしょうか。ただ他者のiPhoneなどを経由してAirTagの位置情報を受信する機能はTileの同様の機能に比べて優位に立っていると考えて良さそうです。
AirTagを4カ月使ってきての特段の不満、Tileと比べた時の物足りなさといったものはほぼありません。電池持ちもよく、音を頻繁に鳴らすAirTag(車の鍵)で多少電池の減りが確認できるのですが、ほとんど鳴らさないAirTag(財布)では減りを確認できないほどのバッテリー残量となっています。
探すアプリは不満
AirTagの唯一の不満と言っていいのが探すアプリです。まずAirTagの音を鳴らすためにアプリを開いたとき、そこから音を鳴らすまでのステップが少し多いのが不満です。アプリを開いて音を鳴らすまで最大で3タップは必要なのですが、朝の忙しい時間などできるだけ早く音を鳴らしたい時に面倒さを感じます。
ショートカットアプリを使って、特定のAirTagの音を鳴らす操作へのショートカットをホーム画面に置いておきたいのですが、探すアプリはショートカットからの操作には対応していません。音を鳴らすまでの操作の簡略化、ショートカットアプリへの対応があれば最高なのですが、この改善は今後に期待したいと思います。