AppleはiPod touchの販売を現在の在庫限りで終了すると発表しています。これで既に販売を終了しているiPod、iPod mini、iPod nano、iPod shuffleを含めて、全てのiPodシリーズの販売が終了することになります。
iPod touch+ケータイ
2007年に初代iPod touchが発売されて以降、音楽が聴けるだけじゃなく、アプリも使えて、写真も見られるデバイスとしてiPod touchは一定の地位を築いてきました。iPod touchの販売が盛んだった2010年代前半はスマートフォン(iPhone)の普及が始まった時期だったものの、モバイル通信の環境は今と比べ物にならないほど悪かったのは事実です。そのためiOSの便利さと安定したモバイル通信を両立するために、ケータイと組み合わせでiPod touchを使うユーザーは多数いました。
しかしその後、モバイル通信環境は急速に発達し、iPod touchの役割はiPhoneへと集約されていきます。また自宅専用のiOS端末ならiPad、ジョギング中に音楽を聴くならApple Watchと用途に合わせてさらに最適な製品ラインが追加されていったこともiPod touch(iPodシリーズ)の存在感を薄めていくことになります。今、敢えてiPod touchを購入する理由は殆どないといっても過言ではないでしょう。
それでもiPod touchの最低価格は23,980円であり、子供用としても気軽に使えるiOSデバイスであることは確かです。限定的ではありますが選択肢が狭くなったとは言えそうです。ちなみに代替製品として考えられるiPadは39,800円から、Apple Watch SEは32,800円からとなりiPod touchより少し高くなります。