Appleはアプリの月額課金についての方針を変更しました。これまでは値上げにユーザーの同意が必要であり、同意しない場合は自動的に契約が解除される仕組みでした。しかしこれからは一定の条件を満たせばユーザーの同意なし(通知のみ)で値上げ後も契約が継続するようになります。
年に1回、5ドル以下
月額課金制のアプリは動画コンテンツやニュース(新聞)などを中心に多くの利用者を集めています。これらアプリの料金はApple経由で決済され、値上げ後も契約を続けるかはユーザーの同意が必要でした。しかしAppleの方針転換で、これからは通知だけで値上げ後も契約が継続されることになります。
ただ同意なしでの契約継続には条件を満たす必要があります。まず値上げが月額で5ドル、年間契約の場合は50ドル以下の場合に限られます(日本円では610円、5,020円)。また同意なしでの値上げは年に1回以内としており、ユーザーの元に多額の請求がいくことを防ぎます。そして値上げには通知が必須となります。
とはいえ毎月120円で利用していたアプリが月額730円への値上げ後も同意なしで契約継続になるのは困ります。値上げの通知は慎重に読み、読み飛ばしや通知の確認漏れには注意する必要があるでしょう。