Apple TV+の世界シェアは6.2%に 他社が苦戦する中で微増傾向続く

Appleが提供する月額定額制の動画配信サービス「Apple TV+」はかなりゆっくりではありますが、市場でのシェアを拡大させているようです。確かに最近はコンテンツが充実してきており、賞を受賞する作品も増えています。Appleの地道な努力がシェアを着実に拡大させているのでしょう。

Apple TV+

Netflix、Prime Videoは苦戦

Appleが動画配信サービスに参入する前から市場で大きなシェアを持っていたNetflixは最近になって契約者数の増加がストップしてしまい、消費者に飽きられたと言ってしまえばそれまでなのですが、ここ数年、値上げを繰り返したこともその要因になっているでしょう。AmazonのPrime Videoもこの一年でシェアを落としており、先行した企業の苦戦が目立ちます。

市場シェア

一方でDisney+は3番手ではあるもののシェアをゆっくりと上昇させています。そしてApple TV+もさらにゆっくりですがシェアを上げています。Apple TV+のシェア拡大の要因は大手2社の失速以外にもApple Oneによる契約者獲得や作品数の増加、有名な賞の受賞、人気作品の続編リリースなどが挙げられますが、それぞれこれまでAppleが地道に取り組んできたことの結果といえます。

Apple

ただ日本の状況を見ると、Apple TV+にはまだ社会現象になるような大ヒットオリジナル作品がありません。そのためサービス自体をあまりよく知らないユーザーも多いでしょう。料金は単独契約でも月額600円と他のサービスよりもずっと安く、家族それぞれのデバイスで視聴しても料金は同じです。話題になる作品がリリースされれば、一気にシェアを拡大する可能性はあります。その時まで着実に作品数を増やして、呼び込んだユーザーの契約を継続させていくことが重要でしょう。

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