AppleはiOS 16.0で数々の機能をiPhoneに追加し、多くの改善点を実装しました。ホームアプリの改良もそのうちの一つです。
ロック画面でも
iPhoneやiPadなどを使ったホームオートメーションの核となっているホームアプリがiOS 16.0で少し使いやすくなりました。UIが変更され、対応家電のアイコンのデザインも変更になっています。このアイコンをタップすることで家電のON/OFFを切り替えるようになっています。またボタンのアイコン以外の部分をタップすれば、詳細な操作や製品の設定ができます。
これまではボタンを長押しすることで詳細な操作の画面に遷移していたのですが、ワンタップでアクセスできるようになりました。それほど大きな変化ではないのですが、着実に使いやすくなっていると思います。
またiOS 16.0でカスタマイズ可能となったロック画面にHomeKit対応製品の情報を表示することも可能になっています。環境センサーが計測した温度や湿度、照明が点灯しているか、消灯しているかなどロック画面で確認可能で、表示部分をタップすればすぐにホームアプリに移動することもできます。これでHomeKit対応製品の操作性、利便性は向上したと言っていいでしょう。
年内にはMatter対応
ホームアプリはiOS 16でスマートホーム統一規格であるMatterに対応することが発表されています。iOS 16.0でホームアプリが少し便利になったのは前菜と言ってよく、Matter対応の方がホームアプリの進化のメインです。ちなみにMatter自体には年内対応とされますが、対応製品が出揃ってくるのは2023年以降になりそうで、この進化を実感するのは来年以降になるでしょう。
しかしこれまでHomeKit対応製品の少なさがホームアプリの利便性を大きく下げていました。これがMatter対応で対応製品が増え、iPhoneやiPadを利用したスマートホーム構築がさらに進むのは間違いありません。そうなればホームアプリはさらに利用頻度が上がることになり、アプリの利便性、操作性の高さは今よりもずっと重要になってくるでしょう。