Twitterの内部からのリークとされる情報によると、同社はiOSアプリで同サービスを利用する際、パーソナライズされた広告配信、位置情報追跡などをユーザーに要求する計画を進めているようです。ただこのようなアプリはApp Storeの規約に違反する可能性が高く、Twitterがどこまで踏み込んで収益化を進めるのか注目されています。
収益化が課題
Twitterを買収したイーロン・マスク氏は同社の収益性の低さを改善するため人員整理を断行するなど、大胆な施策を続けています。しかしこれでも足りないようで、さらに際どい施策を計画していることが同社の内部情報リークという形で報じられています。このリーク情報によるとiOSアプリでTwitterを利用するには個人の属性や位置情報を追跡することを要求する、非常に際どい機能を実装する計画が社内にあるとのことです。(Twitter’s new moneymaking scheme is a giant violation of Apple’s App Store guidelines)
これらは主に広告効果を上げるため(パーソナライズされた広告を配信するため)のものであり、この要求によってTwitterの収益性向上を支えることはできそうです。しかしAppleはアプリでのこれら情報追跡の可否はユーザーが決めることを原則としており、この原則に違反するアプリはApp Storeで配信できない規約となっています。TwitterはApp Storeからの排除のリスクを負ってまで、このような追跡機能を搭載することになるのでしょうか。
先日Appleのティム・クック氏とTwitterのイーロン・マスク氏が会談し、その結果、両社の関係がこれ以上悪くなることはないとみられていました。しかし今回のリーク情報はまだまだ両社間で何らかの諍いが起こる可能性を示唆します。Twitterは便利で楽しいサービスなので、これ以上混乱して欲しくはないのですが、この混乱を楽しんでいる人もいるようで、なかなか簡単に収束しそうにない感じです。